データによると西太子堂駅の乗降客数は一日640人ということで、世田谷線で最少人数ということになる。(東急電鉄でよく最少といわれるこどもの国線恩田駅でも800人を超えているので、東急電鉄乗降客数最少になる）
勿論、過疎地に駅があるからではなく、ターミナル駅である隣の三軒茶屋駅から距離にして300ｍと大変近い位置にあるからだ。
世田谷線の三軒茶屋駅はかつては世田谷通りに面したところに設置されていたが、三軒茶屋界隈の再開発によって1992年と1996年の2度にわたって場所が移動し、当初より西太子堂駅との距離が近づいた一方で、田園都市線の三軒茶屋駅への乗り換え距離が遠くなってしまった。
この辺りのほとんどの住人は三軒茶屋から田園都市線を利用して渋谷に出るので、あまりにもこの西太子堂駅と世田谷線の三軒茶屋駅の駅間が近すぎる上、三軒茶屋での田園都市線との乗り換えがそこそこ離れてしまったので利用するメリットは全く感じられない。
そうすると利用する人は下高井戸方面へ行く人に限られると思われるが、学校や職場でそちらへ行く人もあまり多くはなさそうである。
僕がこの日、下高井戸方面からの上り電車でこの駅に着いたのは平日の夕方だったが、この駅で降りた人は自分を含めて2名だけだった。
名前の由来となった太子堂八幡神社は、東ではなく北に300mほどの距離の所にあるので、この駅は太子堂の南に位置することになる。
開業当時は西山駅という名前だったそうだが、その名前を変える段になって太子堂八幡神社との位置関係からではなく、「西」太子堂駅になったのかが不思議である。
結局、駅前には何にもなくて、案の定僕は三軒茶屋駅までただ歩いて行き、帰宅の途に着いた。
