バスケットボールストリート (2024/02/02)
渋谷駅近辺で最も人通りの多いエリアの一つにセンター街があげられる。
JR渋谷駅ハチ公口を出て、スクランブル交差点を北西方向斜めに渡ったところから250mほど続くセンター街のメイン通りは「バスケットボールストリート」と名付けられた。
ところが2011年に名付けられたらしいのだが、この呼称は13年近く経った今でもほとんど定着していないように見受けられる。
渋谷には他に意図的に名付けられた通りや坂があるのだが、それなりに定着しているようだ。
1972年の「公園通り」や1975年の「スペイン坂」などはその代表になるのだろう。
歩いてみると確かに、渋谷から代々木公園までを結ぶ垢ぬけた通り道だったり、スペイン料理の店のある異国情緒の漂う坂だったりして、名前がよく似合っている。
「バスケットボールストリート」は、渋谷センター街をより安全でクリーンな若者の通りにイメージチェンジをすることを狙いとしたらしいのだが、ここを歩いていてもバスケットボールを連想させるところが見当たらない。
通りに面して比較的安価な全国チェーンの居酒屋やラーメン店、カラオケボックスやレストランがひしめき、イメチェンの意図は分るのだが、いまいちピンとこないことが定着しにくい要因のように思える。
初めてこの通りを訪れた時には色々と有名な「渋谷センター街」ということで、少し気を張っていたのだが、今ではインバウンドの客の一大観光スポットである渋谷スクランブルから流れてくる外国人観光客であふれかえり、完全に観光客の通りになっているようで心配せずとも安全上の問題はなさそうである。
写真は日没以降のもので、意図せずに一層バスケットボールの雰囲気は微塵も感じられないものとなってしまった。