世田谷線 SG07

宮の坂駅

 

Canon EOS 7D 28-80mm

 

Canon EOS 7D 28-80mm

 

宮の坂駅はかつて数年間仕事で頻繁に利用した駅である。

 

1945年7月、この場所より上町駅寄りにあった豪徳寺前駅と山下駅小田急豪徳寺駅)寄りにあった旧宮ノ坂駅を統合して、この場所に現在の宮の坂駅(1966年に改名するまでは宮ノ坂駅)が開業した。

この辺りの立地関係と駅名の関係がややこしい。

 

この駅は世田谷線では1949年9月に開業した松原駅に次いで2番目に新しい駅となる。

 

宮の坂という駅名は、西に隣接する世田谷八幡宮の東側(駅側)にある宮の坂という坂にちなんだものだそうだ。

 

駅前は閑静な住宅街が広がり、あまり商業施設は多くなく、世田谷線全10駅の中で太子堂駅松原駅に次いで3番目に乗降客が少ない駅となる。

 

これは山下駅小田急豪徳寺駅)まで700mmの距離にあり、通勤通学に直接徒歩で小田急線駅に行けることも関係していると思われる。この辺りの事情は太子堂駅三軒茶屋駅に300mmとあまりにも近いので利用客数が極端に少ない理由と同じなのかもしれない。

 

駅のホーム横にはかつての東急電鉄世田谷線の前身である玉電の旧型電車(元東急デハ80形、その後江ノ電601として使用)が保存されており、日中は車内に入ることもできるようだ。

 

豪徳寺はこの駅の北東角にあり、この駅が最寄りの駅となるのだが、小田急豪徳寺駅がこの隣の山下駅と連絡しており、駅名を豪徳寺駅とすると混乱を招く恐れがあるので名乗れないのかもしれない。

 

久しぶりにこの駅を訪れた日は、桜もそこここで散っている4月上旬の快晴の日だった。

 

何も用事はなかったのだが、カメラを持って久しぶりに訪れてみると穏やかな昼下がりを満喫することができた。