ヤンゴンの街角5 (2017/9/20)
ミャンマーでは、他の東南アジアの国々同様、あまり海の魚を食べない。
レストランでも川魚がメニューとして出てくることが多い。
僕は日本では清流に住むアユやヤマメ、イワナやアマゴといった川魚の塩焼きは好んで食べるが、コイなどの池や淀みに住む魚はその泥臭さが嫌いなので食べたいとは思わない。
ヤンゴンのレストランで出てくる川魚はイラワディー川の魚のようで後者にあたるらしく、できる限り選ばないようにしていた。
一方、海の魚介類はというと、歴史的に海洋漁業が盛んではなかったことから、豊富な水産資源が手つかずで、大変恵まれているそうである。
しかしながら、経済的に豊かではなく、エネルギー資源に恵まれていないミャンマーでは、漁船に積む氷を作る製氷能力に乏しく、漁船があったとしても魚を獲ってくることができないらしい。
熱帯地方に位置するミャンマーでは、船で獲った魚を漁港に戻るまでの間氷につけておかないと、その間にすぐに腐ってしまうらしい。
結局、これまでの食習慣と漁船の氷の問題で、レストランでメニューにのる魚は相変わらず川魚が主体となっているようで、僕は肉と野菜の料理ばかり選ぶようにしていた。