江の島の海を見ていた午後 (2023/07/10)
仕事では顧客のニーズを満たし、満足をしてもらうことが必要になる。
そして、その満足に値する経済的な価値を対価としてお金をもらうことになる。
趣味は自分自身のニーズを満たし、満足することになる。いわゆる自己満足ということになる。当然お金はもらえない。
写真が趣味である限り、自己満足の世界ということになる。
自己満足なのだから自分の好きなところに行って、好きなカメラを使って、好きな写真を撮って、それで自分がうれしければそれで良いということになる。
各々が写真撮影の何が楽しくうれしいか、満足しているかで機材や写真が変わってくる。仕事ではないので撮影の結果として、撮れた写真を見る他人の評価で写真撮影の良し悪しや満足度が決まるわけではない。
カメラをもって撮影に赴き、撮影対象、構図、光を考え、レンズを付け替えて、感度やホワイトバランスを設定し、露出を決めてピントを合わせてシャッターを押す。自宅に戻ってパソコンで現像やレタッチをして、HDやSSDに保存したり、クラウドやSNSに上げる。場合によってはプリンターで印刷をして、部屋に飾ったりする。
その一連の過程のそれぞれで満足を感じたり、不満やストレスを感じたりしながら、トータルで満足を得て、悦に入る。
撮影経験の一連のプロセスの良し悪しが素人の趣味の写真の満足度の最大の決定要因となる。
僕の写真の趣味はフィルム一眼レフを使って写真を撮ることから始まっている。その後、デジタル一眼レフは使ってたもののメインはミラーレスカメラになっていた。
久しぶりにデジタル一眼レフを持って撮影に出かけると、改めて一眼レフでの撮影体験の楽しさに気付かされる。
握りやすい大きなグリップ。
光学式ファインダーから見える世界。
シャッターボタンのフィーリング。
ミラーが上下する軽いショックと歯切れ良いシャッター音。
もちろん写りも最高に良いのだが、写った写真の質以上にその感覚が忘れかけていた写真趣味の満足を高めてくれる。
まだ当面はレフ機を持ち出す機会が増えることになりそうである。