夏の残り (2023/09/27)
毎年、初夏から夏にかけて、湘南の海に出かける。
小田急片瀬江ノ島駅から江ノ電江の島駅まで歩く。そのついでに片瀬江ノ島東浜、または西浜に足を延ばす。
江ノ電江ノ島駅から、鎌倉高校前駅まで江ノ電で行き、少し歩いて七里ヶ浜駅から江ノ電に乗る。そして、長谷駅で降りて由比ヶ浜まで歩いて、また由比ヶ浜駅から江ノ電に乗り鎌倉駅まで行く。そしてJRで帰宅する。
疲れた時は、どれかを省くが、これが僕のお決まりのコースとなっていた。
今年は、初めて秋に湘南を訪れた。
この日も、15時には気温30℃に達するようで、真夏日になるということだった。
砂浜へ出る階段を上がって海岸を見渡すと、目の前には見慣れた風景とは驚くほど違った景色が広がっていた。
真夏に比べると南に傾いた正午の太陽が、人もまばらな9月の砂浜を容赦なく照らしていた。
照りつける日差しに汗を流しながら、僕は夏の去った海辺の風景に見入っていた。
それでもそこここに散らばる夏のカケラを探しては、カメラに拾い集めた。