ジュリアン 金鉱の町 (2017/8/16)
サンディエゴを訪れたついでに、友人と共に車で1時間半ほど東へ走った所にあるジュリアンという町に行った。
僕が初めてこの町を訪れたのは、1981年、州立大学のエクステンションコースのプログラムでのことだった。
ジュリアンという町は、サンフランシスコ近郊のゴールドラッシュに遅れること20年、既に北カリフォルニアでは金採掘狂想曲が治った後の1869年に、金が発見され金の採掘で賑わった町である。
その金採掘も10年ほどで終わりを遂げ、その後は標高1,200mを超える土地の気候を生かしてリンゴ栽培をして、そのリンゴを使ったアップルパイで有名になっている。
この町の観光客は、昔ながらの西部開拓時代を思わせる街並みと金鉱跡を見ることとと、このアップルパイを食べるためにやって来る。
ジュリアンの観光案内を見ると、どれを見ても「大変美味しいアップルパイなのでぜひ食べて欲しい」と書いてある。僕もジュリアンに来たからにはここのアップルパイを食べるし、訪れる人には勿論食べることを勧める。
ただ、アメリカに来れば分かることだが、正直にいうと多くの日本人にはアメリカの食べ物は量が多すぎて味が濃すぎると感じるだろう。どの国もその国の人が好む味は国によって少しずつ異なっており、特にアメリカのスイーツやお菓子は日本人からすると随分と甘いものが好まれるようだ。
ここのパイもその例に漏れず、量は多く、甘過ぎて、少々持て余す結果となる。ただ、この甘すぎるという点を差し引けば、美味しいパイだと思う。
何より、西部開拓時代を思わせるこの町で、ボリュームたっぷりの甘ったるいアップルパイを食べながら大きなカップでコーラを飲んでいると、アメリカ気分にどっぷりと浸れる。