渋谷２ (2022/3/25)
渋谷の街は変わり続けているといわれるが、なるほどここ最近でも工事が行われていない時がない。
2018年渋谷ストリーム、2019年東急プラザ渋谷、2019年スクランブルスクエア渋谷、2020年ミヤシタパークと立て続けて竣工、開業し、現在も東急百貨店東横店の解体が進められている。
渋谷の駅周辺は常にどこかにクレーンがそびえ立ち、工事の仮設フェンスが立ち並んでいる。いつ終わるとも知れない工事のおかげで、駅のホームまでの流れもあちらこちらでせき止められ変えられ、バス停の場所も都度目まぐるしく移動している。
まるで渋谷駅周辺がいつ完成するとも分からないバルセロナのサグラダ・ファミリアのようである。
写真を撮るときに、僕はいつも失われた風景、失われる風景にカメラを向けたくなる。
多分、大きな災害でもない限り、日本を代表する神社仏閣は100年後もほとんど同じ姿を留めていると思われる。
しかし、100年後の渋谷の街は大きく変わっており、きっとそこにはもう戻ってくることのない失われた多くの今日の風景があるのだろう。
