記憶の中の写真 3

六波羅の女の子 (2005/5/4)

 

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CASIO QV-R51 (1/125 f/2.8)

 

 

京都の街をぶらついていると、ひょっこりと過去に入り込むことになる。

平安、鎌倉、室町、江戸、幕末、明治、大正、昭和。市内のそこここに異なる時代、時代が散りばめられており、それが京都の街歩きをする観光客にとっての魅力となり、また外国人にとっては不思議な街に映るところらしい。

東山の散策で平安から江戸、幕末にかけてぶらついたあと、清水寺から西へ歩いて東大路通りを超えると、六波羅あたりに入る。

鎌倉時代六波羅探題が設置されたところだが、この辺りは不思議と昭和の雰囲気が漂っている。

それまで知識と情報と想像力で時代散策を楽しんできて、ここで不意に実体験にもとづく肌感覚の過去の時代に出くわすことになる。

いつもここでは何枚かの何気ない日常の風景写真を撮って家に帰ることになる。

そして家に戻って一日の時間旅行を振り返ると、決まって昭和の印象が一番強く刻まれていたりする。