シンクロニシティ (2022/04/07)
スナップ写真はストレートフォトグラフィーというものに分類されるのだろう。
こちらは意図せず、街を歩きながら自分の感覚にあった瞬間、そこへレンズを向けてシャッターを切る。
こちらが意図した写真を撮るのではなくて、自分のなかにある何かにシンクロナイズしたものが写真としてイメージ化される。
それが、哲学的な意味があったり無かったり、写真に対する思想があったり無かったり、そして構図だったり、配色だったり、刹那だったり、記憶の記録化だったりする。
後で写真を見ながら、自分の何にシンクロナイズしたのかを振り返るのが楽しい。
そこにあるのは、構図としてのシンメトリックな人の配置であり、ガラスの向こう側の世界であり、ガラスの映り込みである。
そこに、左右2組のそれぞれ2人の歩行者のシンクロナイズした動きに、シャッターを押した瞬間がシンクロしている。